厳冬期の登山口は?
戸台河原登山口がスタート地点です
夏山シーズンだと仙流荘から出ているバスに乗り、北沢峠の登山口から仙丈ケ岳へアタックできますが、12月の時期となるとバスは運休中です。
そのため、仙流荘の奥にある戸台駐車場まで車で行き、戸台河原登山口から入り、徒歩で北沢峠へ向かう必要があります。
どんな日程?どのルートで行ったの?
1日目:戸台駐車場 → 戸台河原登山口 → 赤河原分岐 → こもれび山荘(小屋泊まり)
2日目:こもれび山荘 → 北沢峠登山口 → 小仙丈ヶ岳 → 仙丈ケ岳 → 小仙丈ヶ岳 → 北沢峠登山口 → 赤河原分岐 → 戸台河原登山口 → 戸台駐車場
日程は1泊2日で計画しました。
が、実際行ってみた感想としては2泊3日にすれば良かったと思います。
1日目の日程は問題ありませんが、2日目がきつかったので、もう1泊こもれび山荘に泊まる計画にすればヘッデン下山となることもなかったですね。
実際に行ってみたレポート
<1日目>
7:30 戸台駐車場に車をとめ、登山届を提出します。
戸台河原登山口に警察の方が来ており、注意喚起をしていました。
しばらくは河原歩きです。
何度か渡渉をし、川の右側ルート左側ルートと移動し進みました。
途中に小さな標識があり、ここから山道に入ります。
夏場は人がほとんど入らないルートですが、標識もしっかりとあります。
こもれび山荘が営業していることもあって、他の登山者も多々おり、しっかりとしたトレースがありました。
しかし積雪後はトレースが消えている可能性があるので、地図やGPSはあった方が安心ですね。
夏はバスが走っている道路に出ました。
すっかり雪に埋もれていますね。
と思ったら、また樹林帯の中を進みます。
(このままバスの道路を歩いてもこもれび山荘までたどり着けます。)
見覚えのあるトイレが見えてきました。
13:30 こもれび山荘に到着!!!!!
北沢峠の看板にもがっつり雪が積もってます~
こもれび山荘の食事メニューの看板が外に出ていました(笑)
この時期にこれだけのメニューが揃っているのはすごいですね!
こもれび山荘の中の様子です。
小屋の真ん中に大きなストーブがあるので、とても暖かいです。
きれいなベットにきれいな布団です。
さすがこの時期となると、ひとりひとつの布団で眠ることができました。
ビールとおでんを購入し、マンガを読みながらひとやすみ^^
暖かいので快適に過ごせています。
こもれび山荘の夕食メニューです。
厳冬期とは思えないおかずいっぱい豪華メニューで、とてもおいしかったです。
・マーボー茄子
・えびマヨ
・豚の角煮と大根とゆで卵の煮物
・サラダ
・春雨と肉団子のスープ
・デザート
朝ごはんメニューはこちら
・焼き魚
・漬物盛り合わせ
・味噌汁
・オレンジ
<2日目>
6:30 仙丈ケ岳を目指して出発します。
冬場の6:30はまだ真っ暗なので、ヘッデンを付けて進みます
樹林帯をもくもくと歩くと、青空が見えてきました!
11:30 小仙丈ケ岳に到着です!
とてもお天気が良く、最高の景色です。
小仙丈ケ岳から見るカールが美しい・・
360度見渡すと、本当に絶景でした。
仙丈ケ岳のピークを目指して進みます。
ピーク手前の難所(ナイフリッジ)です。
右側が切れ落ちているため、ピッケルを差し、足元を慎重に進みます。
このナイフリッジを超えたら、仙丈ケ岳のピーク到達です!
お天気が崩れることなく、無事に登頂できました!
ピークを踏んだら、 戸台駐車場まで下山しました。
まとめ・感想
厳冬期の仙丈ケ岳に無事に登頂してきました。
が、この山はこれまでに行った雪山と比べて少しレベルアップしています。
技術面は難しくはありませんが、ナイフリッジを歩けること、長い距離を歩けるもしくはラッセルをする体力が必要となるルートです。
今回はお天気にも恵まれており、入山者も多かったので、ラッセル不要だったのは運が良かったです。
また、何年か前の同じ時期に死亡事故がありました。
その事故は、小仙丈ケ岳付近で天気が崩れ、ホワイトアウトになり道迷いからの凍死でした。
やはり厳冬期の高山は何があるか分かりません。
これからも安全登山をしていきたいです。